怖い話
今週のお題「怖い話」
おはこんばんにちは。今週のお題が「怖い話」なので、今までに見た、あるいは読んだホラー映画・ストーリーのレビューでもしようと思います。ネタバレだらけなので見たくない人は見ないでください。
映画部門
「着信アリ」シリーズ
映画は3部作です。第1作のあらすじがこちら:
女子大生・中村由美(柴咲コウ)の友人でもある岡崎陽子や河合ケンジが、謎の死の予告電話によって次々と不可解な死亡を遂げていく。その死の予告電話の内容は、なぜか未来からの発信時刻で来ており、死ぬ瞬間の声や映像、画像が送られてきてその未来の時刻に差し掛かったとき、その通りに死んでしまうのである。
新たに死の予告電話を受けた小学校からの幼馴染みの友人・小西なつみ(吹石一恵)を救うため、由美は謎の男・山下弘(堤真一)の協力を得て事件の真相を追うが、彼女も今までと同様に予告通りにテレビの生放送中に悲惨な死を遂げてしまう。そしてその直後、遂に由美自身が「死の予告電話」を受けてしまい……
つまり、かかってきたら死ぬというクソ理不尽な電話によるホラーストーリーです。携帯電話を持つのが当たり前になった時代だからこそできたものですね。
この映画は、もちろんホラー要素もあるのですが、どちらかというと後述の「呪怨」シリーズに比べれば、悪役(悪霊)に立ち向かう的な要素が強いように思います。実際、どの作品も、「電話やメールの発信源は誰なのか」「どうすれば電話などを止められるのか」という戦いの色が強いストーリーになっているように感じました。また、悪霊による殺し方も多彩です。電車にひかれる、生放送中に首がもげるなどに始まり、3作目の「着信アリ Final」ではもはや思いついた奴の方が怖いというような殺し方をしているときがあります:
- いきなり頭上の電線が切断され、謎の力で首を巻き取られて焼かれる。
- いきなりベッドの下から伸びてきた手に引きずり込まれ、全身の関節を本来と逆向きに折られる。
- 突然行方不明になったかと思えば、主人公がコインランドリーを開けたときに首だけ落ちてくる。
- いきなりエレベーターが真っ暗になって、同乗していたはずの人は消え、次に扉が開いた時には、着信のあった人は自分の心臓をえぐり、手に持った状態で死んでいる。
「Final」では、メールに「転送スレバ死ナナイ」という文言が追加されています。これは言葉の通り、死の予告メールを受信してしまっても、誰かに転送すれば、禍から逃れることができるというものです。ここで転送されてしまった人がまた誰かに転送することはできず、その人はなすすべなく死んでいくことになります。「Final」ではとある高校の修学旅行が舞台ですが、このシステムのせいで修学旅行が修羅場となってしまっています。1作目、2作目が「霊的な怖さ」を表現しているとすれば、3作目は加えて「生きた人間の怖さ」を表現することに成功していると言えます。長々と書いてきましたが、総合的にはホラー映画としてお勧めできる作品です。むしろ最後は元凶を倒してしまうので、すっきりした終わり方が好きならこちらの方がおすすめです。
「呪怨」シリーズ
言わずと知れた和製ホラーの名作中の名作です。ストーリーの概要がこちら:
この世に強い怨念を残して死んだ女性・佐伯伽椰子が、その呪いを人々に伝播させるオムニバス形式のドラマである。(中略)佐伯家は「無人の家」となり、次々と入居者が引っ越してくるが、その家人や親族、事件の捜査をした刑事たち全てが伽椰子の呪いで死んでゆくことになる。ビデオ版2作と、劇場版2作の合計4タイトルはすべてストーリーが繋がっている。
正直「着信アリ」の比じゃないレベルで怖いです。マジで。「家」にさえ入らなければいいはずが、「家」に関わった人に関わるだけでも呪いが伝播するという超ウルトラスーパー理不尽な設定が、恐怖を増幅させています。つまり、これを今読んでいるあなたもどこかで呪いをもらってしまっているかもしれないのです。「自分にも起きるかもしれない」と思わせたときが、ホラー映画の勝利だと思っています(何に対しての?)。
こちらでは、悪霊が直接現れて手を下すことが多いです。これでもかってぐらい出てきます。ビデオ版では、分身して校庭に100体ぐらいいる、という状況も見られます。逆にここまでくると笑いそうになります。
呪われた人が恐怖のあまり布団にこもっていると、布団の中から悪霊が出てきて、そのまま"あちら"へ引きずり込まれてしまうというシーンがありました。私はこれが今まで見た中で一番怖いシーンだと思いました。通常、我々は布団に入ってしまえば、安心して体を預けてしまいます。いわば「聖域」であるにもかかわらず、そこにすら出現してきたので、もはや安寧の地はないのだと思わされるシーンです。これ思いついた人ははっきり言って頭おかしい(褒め言葉)。
こちらは「着信アリ」に比べれば、死に方のパターンは少ないですが以下のようなものがあります:
- 「声」が聞こえたと思えば、知らない間に襲われている(よくある)。
- 霊に取りつかれた周りの人間に襲われる(これもよくある)。
- 椅子の下からいきなり出てくる(は?)。
- 布団の中からいきなり出てくる(最悪)。
- 仏壇の中からいきなり出てきて、主人公を引きずり込む(は?)。
- 上空からいきなり現れて、上空へ連れ去る(もはや宇宙人)。
- 生きた人間に取り憑いて、フライパンで殴り殺す(トムとジェリーかな?)。
もはや恐怖より疑問が先に出てくるシーンすらありますが、和製ホラーの名作中の名作ので、ホラー好きな方は見ることをお勧めします。但し、苦手な方は本当にやめておいた方がいいです。マジで眠れなくなると思います。
一応、あの貞子が出てくる「リング」シリーズも少しだけ見たのですが、ここでは印象に残っている2つのみを紹介しました。ちなみに深夜にこの記事書くために色々調べていたのですが、怖くなって(超ウルトラスーパーミラクルストロングスペシャル大萌え発言)今オタクソングを大音量で流して多動することにより除霊を図っています。もし霊が一般人なら気持ち悪がって近寄ってこないし、肝人なら一緒に多動することにより仲良くなれそうです。完璧な作戦やろ
ストーリー部門
「洒落怖」シリーズ
実はホラー小説は読んだことがないので(は?)、ここで紹介するのはネットに上がっているストーリーです。「洒落怖」とは、2chオカルト板のスレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」の略称です。その名の通り、死ぬほど洒落にならない話しかありません。文字だけでここまで人を怖がらせられるのは、一つの才能だと思います。私が読んだ中で一番怖いと思ったのは、「リゾートバイト」でしょうか。「八尺様」などももちろん怖いですが、「リゾートバイト」は具体的な描写がかなり多く、昼間に読んだにもかかわらずしばらく部屋を出られなくなるレベルでした。気になる方は、検索するとまとめサイトが多数出てくるので、読んでみてください。ホラー好きには十分お勧めできます。
「意味怖」シリーズ
正式名称は「意味が分かると怖い話」です。その名の通り、ぱっと見では「全然怖い話ちゃうやん!」って思うのですが、後で解説などを見てみると意味が分かり、同時に鳥肌が立つという話です。確かに怖いものは結構怖いし、後味も悪いですが、意味怖はピンからキリまであるので、解説を見てもすっきりしないもの、そもそもあまり怖くないものもあります。もしかしたら満足できない人もいるかもしれません。
いかがでしたか?
TV番組の「ほんとにあった怖い話」や「世にも奇妙な物語」も取り上げようかと思ったのですが、あれは回ごとに違いすぎたので今回は取り上げませんでした。クソ暑い夏が続いていますが、たまにはこういうのを鑑賞して背筋を凍らせてみてはどうでしょうか。私はもういいです
最後まで読んでいただきありがとうございました。
P.S.
年を取ってビビり度が上がった気がする。小学校の頃はほんとにあった怖い話とか平気で見られてたんですけどね……つらい。